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岡山大学大学院 稲垣幸代
(平成17年度 受賞者)
この度は平成17年度川崎医学・医療福祉学振興会より教育研究助成を賜りまして、大変嬉しく光栄に存じております。
私は大学院卒業後、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科に助手として勤務し、今年で6年目になります。着任当初から新規DNA鑑定法の構築を主なテーマとして研究しています。近年、大規模災害、事件及び事故の増加に伴いDNA鑑定の需要は増加の一途を辿っており、DNA鑑定法の開発及び研究は今後益々発展が望まれる分野です。
さて、今回助成を頂きました研究の題目は「インプリント遺伝子近傍のSTRs(数塩基単位の繰り返し配列)を用いた新しい母由来アレル特異的検出法」というものです。現在、法医学分野において親子鑑定や個人識別で汎用される検査法は、PCR法を用いたSTRの多型分析ですが、試料提供が可能な血縁者が限られる場合等では十分な確率が得られない場合があり、新しい検査法の開発が望まれております。そこで、インプリント遺伝子内もしくはその近傍のSTR多型を利用することで、父及び母由来のアレルの一方のみを選択的に検出する方法を利用することを考えました。インプリント遺伝子近傍の多型解析は従来から報告がありましたが、本法ではDNAの処理方法を簡便にするだけでなく、マルチプレックス法を用いて複数のSTRsを同時に検出し、一度の検査で高い識別能力をもつ方法の構築を目指します。本法は両親と子の遺伝型が重複する場合や親や親戚が少ない場合の鑑定等に特に有効であり、その社会的貢献は大であると考えます。
今後は、本助成金を活用させて頂き、今までにも増して研究に励みます。そして、研究成果を国内外で積極的に発表し、医学界のみならず社会に大いに貢献できるよう、若さを生かして精一杯努力する所存でございます。
この度の助成を心より感謝申し上げますと共に今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
[平成17年10月18日掲載]
平成24年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 小田桐 早苗 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 原 裕一 | 川崎医科大学 |
教育 | 長洲 一 | 川崎医科大学 |
教育 | 大植 祥弘 | 川崎医科大学 |
教育 | 李 順姫 | 川崎医科大学 |
教育 | 溝手 雄 | 岡山大学大学院 |
教育 | 藤野 雅広 | 川崎医療福祉大学 |
平成23年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 西村 広健 | 川崎医科大学 |
国際 | 清蔭 恵美 | 川崎医科大学 |
教育 | 山内 明 | 川崎医科大学 |
教育 | 俵本 和仁 | 川崎医科大学 |
地域 | 正木 久男 | 川崎医科大学 |
教育 | 青木 淳哉 | 川崎医科大学 |
地域 | 下屋 浩一郎 | 川崎医科大学 |
平成22年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三好 智子 | 岡山大学病院 |
教育 | 小野 淳一 | 川崎医科大学 |
教育 | 岡本 威明 | 川崎医科大学 |
教育 | 矢作 綾野 | 川崎医科大学 |
教育 | 橋本 美香 | 川崎医療短期大学 |
平成21年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 脇本 敏裕 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 熊谷 直子 | 川崎医科大学 |
教育 | 三上 史哲 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 河井 まりこ | 岡山大学大学院 |
平成20年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 横山 光彦 | 川崎医科大学 |
教育 | 芝﨑 謙作 | 川崎医科大学 |
教育 | 田中 俊昭 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
教育 | 平田 あずみ | 岡山大学大学院 |
平成19年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 片岡 則之 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 茅野 功 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 前田 恵 | 川崎医科大学 |
教育 | 永坂 岳司 | 岡山大学大学院 |
平成18年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 宮地 禎幸 | 川崎医科大学 |
教育 | 眞部 紀明 | 川崎医科大学 |
教育 | 平林 葉子 | 川崎医科大学大学院 |
教育 | 前島 伸一郎 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
平成17年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 渡辺 洋子 | 川崎医科大学 |
教育 | 寳迫 睦美 | 岡山大学大学院 |
教育 | 美藤 純弘 | 岡山大学大学院 |
教育 | 稲垣 幸代 | 岡山大学大学院 |
平成16年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 橋本 謙 | 川崎医科大学 |
国際 | 辻 修平 | 川崎医科大学 |
平成15年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三浦 孝仁 | 岡山大学 |