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川崎医科大学大学院 森中 啓文
(令和4年度 受賞者)
この度は、公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会から教育研究助成を賜り、関係者および選考委員の皆様方に心より感謝申し上げます。
加齢男性性線機能低下症候群(LOH症候群)は、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の欠乏が原因となり、身体障害、精神障害、性機能障害などをきたす症状症候群であり、超高齢化が進行している本邦では、患者数が増加傾向にあります。LOH症候群に対する標準治療としてテストステロン補充療法が有効性を示していますが、より生理的な効果が期待できる治療の必要性があると考え、phosphodiesterase(PDE)5阻害薬に着目して本研究を立ち上げました。本研究では、10、30、50、70週齢のC57BL/6マウスに対してPDE5阻害薬を皮下投与し、テストステロン測定および精液検査を行い、比較対照群(薬物非投与群)との比較検討を行いました。PDE5阻害薬群、比較対照群ともに加齢によるテストステロン値の低下と精子濃度および精子運動率の低下を認めましたが、PDE5阻害薬群におけるこれらの低下は、比較対照群と比較すると有意に抑制されていました。本研究成果から、PDE5阻害薬は加齢性精巣機能障害に対する抑制作用を示す可能性があり、LOH症候群に対するより生理的な効果が期待できる治療となる可能性が期待されます。今後、本研究成果をもとに臨床応用に向けた進展研究を行う予定としております。
本研究は、東京電機大学理工学部 刀祢重信先生、川崎医科大学泌尿器科学 大平伸先生、ならびに川崎医科大学泌尿器科学教室のご支援の賜物であり、この場をお借りして感謝の意を表します。最後になりましたが、公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会の関係者の皆様方には、この場をお借りして厚く御礼申し上げるとともに、益々の発展を心よりお祈り申し上げます。
[令和5年4月1日掲載]
平成24年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 小田桐 早苗 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 原 裕一 | 川崎医科大学 |
教育 | 長洲 一 | 川崎医科大学 |
教育 | 大植 祥弘 | 川崎医科大学 |
教育 | 李 順姫 | 川崎医科大学 |
教育 | 溝手 雄 | 岡山大学大学院 |
教育 | 藤野 雅広 | 川崎医療福祉大学 |
平成23年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 西村 広健 | 川崎医科大学 |
国際 | 清蔭 恵美 | 川崎医科大学 |
教育 | 山内 明 | 川崎医科大学 |
教育 | 俵本 和仁 | 川崎医科大学 |
地域 | 正木 久男 | 川崎医科大学 |
教育 | 青木 淳哉 | 川崎医科大学 |
地域 | 下屋 浩一郎 | 川崎医科大学 |
平成22年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三好 智子 | 岡山大学病院 |
教育 | 小野 淳一 | 川崎医科大学 |
教育 | 岡本 威明 | 川崎医科大学 |
教育 | 矢作 綾野 | 川崎医科大学 |
教育 | 橋本 美香 | 川崎医療短期大学 |
平成21年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 脇本 敏裕 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 熊谷 直子 | 川崎医科大学 |
教育 | 三上 史哲 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 河井 まりこ | 岡山大学大学院 |
平成20年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 横山 光彦 | 川崎医科大学 |
教育 | 芝﨑 謙作 | 川崎医科大学 |
教育 | 田中 俊昭 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
教育 | 平田 あずみ | 岡山大学大学院 |
平成19年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 片岡 則之 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 茅野 功 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 前田 恵 | 川崎医科大学 |
教育 | 永坂 岳司 | 岡山大学大学院 |
平成18年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 宮地 禎幸 | 川崎医科大学 |
教育 | 眞部 紀明 | 川崎医科大学 |
教育 | 平林 葉子 | 川崎医科大学大学院 |
教育 | 前島 伸一郎 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
平成17年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 渡辺 洋子 | 川崎医科大学 |
教育 | 寳迫 睦美 | 岡山大学大学院 |
教育 | 美藤 純弘 | 岡山大学大学院 |
教育 | 稲垣 幸代 | 岡山大学大学院 |
平成16年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 橋本 謙 | 川崎医科大学 |
国際 | 辻 修平 | 川崎医科大学 |
平成15年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三浦 孝仁 | 岡山大学 |