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川崎医科大学 外園 英光
(令和5年度 受賞者)
この度は令和5年度公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会地域連携・交流事業助成を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。
日本医学放射線学会中国・四国地方会は、中国・四国地方における放射線医学の連絡提携および促進をはかり以って学術の発展に寄与することを目的としています。本地方会は、伝統的に各大学・施設間の連携が強く、大学をはじめとする多くの施設の医師が一堂に会し、有意義な学術発表、教育セミナーや特別講演が行われます。2016年からは学生・研修医セッションが設けられ、将来を担う若い方々に参加していただき、放射線医学の魅力や将来展望を肌で感じていただける試みが行われています。また、施設の垣根を越えた深い交流が本地方会の発展に深く貢献しています。
今回、川崎医科大学放射線診断学が当番世話人を務め、本助成金により、2023年6月24日~25日に倉敷市芸文館にて第138回日本医学放射線学会中国・四国地方会、第57回日本核医学会中国・四国地方会を無事に現地開催することができました。ここ数年は新型コロナウイルス感染症により、多くの学会がリモート開催となり、他施設との交流が少なくなっていたのが現状です。今回、183名の医師が参加し、有意義な学術発表ならびに活発な討論が行われました。教育セミナーや特別講演による放射線医学の発展に加え、数年ぶりに開催された懇親会を通じて中国・四国地方の医療機関と施設の垣根を越えた深い交流が行われました。特に倉敷中央病院とは後期研修プログラムでの交流があり、綿密な情報交換をおこなうことができました。また、中国・四国地方の大学病院との交流により、多施設共同研究等の研究分野での発展も期待されます。さらには本地方会により得られた学術的な発展を倉敷平成病院や倉敷第一病院、水島中央病院、玉島中央病院、岡山中央病院等の関連施設に院外診療支援等を通じて共有することが期待されます。
末筆ながら、公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会の皆様方に厚く御礼を申し上げますとともに、益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
[令和6年4月1日掲載]