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川崎医療福祉大学 平田 淳也
(令和4年度 受賞者)
この度は令和4年度研究助成対象に採択いただき、誠にありがとうございます。リハビリテーションは、身体機能や心理機能を改善し、健康状態やQOLを高めることができることはよく知られています。しかし、これらの効果を維持するためには継続的な支援が必要であり、通院によるフォローには限界があります。また、近年ではCOVID-19の拡大により対面でのリハビリテーションが制限されている状況にあります。そこで私は、ICTを利用して、自宅にいながらリハビリテーションを受けることができる遠隔リハビリテーションシステムの構築に取り組んできました。遠隔リハビリテーションは、リハビリテーション室で行うことを基本とした従来のものと違い、実際の生活環境でリハビリテーションが行うことができます。これは、様々な状況によって通院が困難である対象者に運動指導を行うことができるようになるだけでなく、実際の生活環境で運動を行うことで、日常生活により効果的かつ長期的に運動を取り入れやすくなる可能性があります。これらのことから、遠隔リハビリテーションは、運動習慣の獲得による健康状態やQOLの維持・向上、医療費の削減に貢献することができると考えています。
これまで提供されてきた遠隔リハビリテーションシステムには、リハビリテーションの根幹をなす「目標設定」のプロセスが含まれていないこと、運動を継続するためにセラピストが対象者にリアルタイムで関わる必要があり、時間的制約が課されること、遠隔リハビリテーションの導入と継続に大きなコストがかかること、ICT機器の操作が複雑であることが課題として挙げられています。そのため今回の助成では、対象者各個人の目標に対応した運動メニューをオーダーメイドに作成できる選択性,セラピストがリアルタイムで関わらずに運動アドヒアランスを担保するための継続性、高齢者でもアプリケーションを簡便に使用できる操作性、導入と継続に必要なコストを抑える経済性という4つの特徴を有した遠隔リハビリテーションのアプリケーションを開発し、運動習慣獲得に及ぼす効果を検証することとしました。遠隔リハビリテーションの本格的な運用には、まだ多くの改善の余地がありますが、このような研究を通して人々の健康的で意味のある生活の実現に少しでも貢献できるよう、一路邁進していきたいと思います。
[令和5年4月1日掲載]
平成24年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 小田桐 早苗 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 原 裕一 | 川崎医科大学 |
教育 | 長洲 一 | 川崎医科大学 |
教育 | 大植 祥弘 | 川崎医科大学 |
教育 | 李 順姫 | 川崎医科大学 |
教育 | 溝手 雄 | 岡山大学大学院 |
教育 | 藤野 雅広 | 川崎医療福祉大学 |
平成23年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 西村 広健 | 川崎医科大学 |
国際 | 清蔭 恵美 | 川崎医科大学 |
教育 | 山内 明 | 川崎医科大学 |
教育 | 俵本 和仁 | 川崎医科大学 |
地域 | 正木 久男 | 川崎医科大学 |
教育 | 青木 淳哉 | 川崎医科大学 |
地域 | 下屋 浩一郎 | 川崎医科大学 |
平成22年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三好 智子 | 岡山大学病院 |
教育 | 小野 淳一 | 川崎医科大学 |
教育 | 岡本 威明 | 川崎医科大学 |
教育 | 矢作 綾野 | 川崎医科大学 |
教育 | 橋本 美香 | 川崎医療短期大学 |
平成21年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 脇本 敏裕 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 熊谷 直子 | 川崎医科大学 |
教育 | 三上 史哲 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 河井 まりこ | 岡山大学大学院 |
平成20年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 横山 光彦 | 川崎医科大学 |
教育 | 芝﨑 謙作 | 川崎医科大学 |
教育 | 田中 俊昭 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
教育 | 平田 あずみ | 岡山大学大学院 |
平成19年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 片岡 則之 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 茅野 功 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 前田 恵 | 川崎医科大学 |
教育 | 永坂 岳司 | 岡山大学大学院 |
平成18年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 宮地 禎幸 | 川崎医科大学 |
教育 | 眞部 紀明 | 川崎医科大学 |
教育 | 平林 葉子 | 川崎医科大学大学院 |
教育 | 前島 伸一郎 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
平成17年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 渡辺 洋子 | 川崎医科大学 |
教育 | 寳迫 睦美 | 岡山大学大学院 |
教育 | 美藤 純弘 | 岡山大学大学院 |
教育 | 稲垣 幸代 | 岡山大学大学院 |
平成16年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 橋本 謙 | 川崎医科大学 |
国際 | 辻 修平 | 川崎医科大学 |
平成15年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三浦 孝仁 | 岡山大学 |