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川崎医療福祉大学 四元 晴輝
(令和5年度 受賞者)
この度は令和5年度公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会教育研究助成に採択いただき、誠にありがとうございました。選考委員会の先生方および関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
近年、子どもの身体活動量減少に伴い、平衡性や筋力など運動器機能が低下した状態(子どもロコモ)が増えていることが問題となっています。この対策として、学校運動器検診によるスクリーニングの実施や子どもロコモ予防運動プログラム(子どもロコモ体操)の開発が進められてきました。一方で、この問題の背景には、運動の他に栄養・食生活の要因も大きく影響していると考えております。
本研究では、中学生の生徒に対して、子どもロコモチェック(片脚立ち、しゃがみ込み、肩拳上、体前屈)、体力測定、形態測定、食習慣および生活習慣の調査を実施しました。子どもロコモチェック4項目のいずれかに該当する者を子どもロコモ疑いとし、非該当者との2群における体力、形態、食習慣および生活習慣の違いを検討しました。本研究の結果、子どもロコモ疑いの生徒に朝食欠食者が多いことや朝食時におけるたんぱく質の供給源となる食品の摂取頻度が少ないことが明らかとなりました。また、運動部内で子どもロコモ疑いの生徒は下肢の除脂肪量が少ない傾向がありました。さらに、文化部内で子どもロコモ疑いの生徒は全身の体脂肪率が高い、総エネルギー摂取量に占める脂質の割合が高い、食物繊維の摂取量が少ないなどの傾向もありました。この結果は、運動器機能の低下に着目した食育プログラムの開発に向けた基礎資料として活用可能であると考えます。今後は研究対象者を増やして検証を重ね、学会発表および論文投稿を目指していく所存です。
最後になりましたが、本研究にお力添えを賜りました貴財団に厚く御礼を申し上げるとともに、貴財団の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。
[令和6年4月1日掲載]
平成24年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 小田桐 早苗 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 原 裕一 | 川崎医科大学 |
教育 | 長洲 一 | 川崎医科大学 |
教育 | 大植 祥弘 | 川崎医科大学 |
教育 | 李 順姫 | 川崎医科大学 |
教育 | 溝手 雄 | 岡山大学大学院 |
教育 | 藤野 雅広 | 川崎医療福祉大学 |
平成23年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 西村 広健 | 川崎医科大学 |
国際 | 清蔭 恵美 | 川崎医科大学 |
教育 | 山内 明 | 川崎医科大学 |
教育 | 俵本 和仁 | 川崎医科大学 |
地域 | 正木 久男 | 川崎医科大学 |
教育 | 青木 淳哉 | 川崎医科大学 |
地域 | 下屋 浩一郎 | 川崎医科大学 |
平成22年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三好 智子 | 岡山大学病院 |
教育 | 小野 淳一 | 川崎医科大学 |
教育 | 岡本 威明 | 川崎医科大学 |
教育 | 矢作 綾野 | 川崎医科大学 |
教育 | 橋本 美香 | 川崎医療短期大学 |
平成21年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 脇本 敏裕 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 熊谷 直子 | 川崎医科大学 |
教育 | 三上 史哲 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 河井 まりこ | 岡山大学大学院 |
平成20年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 横山 光彦 | 川崎医科大学 |
教育 | 芝﨑 謙作 | 川崎医科大学 |
教育 | 田中 俊昭 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
教育 | 平田 あずみ | 岡山大学大学院 |
平成19年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 片岡 則之 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 茅野 功 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 前田 恵 | 川崎医科大学 |
教育 | 永坂 岳司 | 岡山大学大学院 |
平成18年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 宮地 禎幸 | 川崎医科大学 |
教育 | 眞部 紀明 | 川崎医科大学 |
教育 | 平林 葉子 | 川崎医科大学大学院 |
教育 | 前島 伸一郎 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
平成17年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 渡辺 洋子 | 川崎医科大学 |
教育 | 寳迫 睦美 | 岡山大学大学院 |
教育 | 美藤 純弘 | 岡山大学大学院 |
教育 | 稲垣 幸代 | 岡山大学大学院 |
平成16年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 橋本 謙 | 川崎医科大学 |
国際 | 辻 修平 | 川崎医科大学 |
平成15年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三浦 孝仁 | 岡山大学 |