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川崎医科大学 渡邉 昂
(令和2年度 受賞者)
この度は公益財団法人 川崎医学・医療福祉学振興会 教育研究助成に採択いただき、誠にありがとうございました。選考委員会の先生方および関係者の皆様に深謝いたします。
私は、スフィンゴ糖脂質の代謝とその生物機能に興味を持ち研究をしています。スフィンゴ糖脂質は細胞膜を構成する脂質成分の一つで、親水性の糖と疎水性のセラミドから構成されています。スフィンゴ糖脂質の代謝異常による疾患には、分解異常によるスフィンゴリピドーシスが良く知られており、その多くが神経病態を呈することが知られていますが、その分子メカニズムにはまだまだ十分には解明されていません。
本研究では、スフィンゴ糖脂質のセラミド部分を脂肪酸とスフィンゴイド塩基に分解する酸性セラミダーゼの活性とその分解に関与するサポシンDに着目しています。私共はサポシンDを欠損すると水酸化脂肪酸含有セラミドが蓄積し、ドパミン神経細胞の変性脱落が起こることを見出していますが、どのようなメカニズムで水酸化脂肪酸含有セラミドが蓄積し、細胞死を惹起するのかはよく分かっていません。
この解析のためには、まず、酸性セラミダーゼ活性を簡便に測定する系と水酸化脂肪酸含有セラミドを定量する系が必要です。そこで、酵素活性測定には蛍光基質を用いて多検体を簡便に測定する系を構築しました。水酸化脂肪酸含有セラミドの定量には、中央研究センター内の共用機器である高速液体クロマトグラフ-質量分析計 (LC-MS) を使用した測定系を構築しました。現在、これらの系を用いて、水酸化脂肪酸含有セラミドの蓄積とドパミン神経細胞死の関連解析を進めております。
[令和3年4月1日掲載]
平成24年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 小田桐 早苗 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 原 裕一 | 川崎医科大学 |
教育 | 長洲 一 | 川崎医科大学 |
教育 | 大植 祥弘 | 川崎医科大学 |
教育 | 李 順姫 | 川崎医科大学 |
教育 | 溝手 雄 | 岡山大学大学院 |
教育 | 藤野 雅広 | 川崎医療福祉大学 |
平成23年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 西村 広健 | 川崎医科大学 |
国際 | 清蔭 恵美 | 川崎医科大学 |
教育 | 山内 明 | 川崎医科大学 |
教育 | 俵本 和仁 | 川崎医科大学 |
地域 | 正木 久男 | 川崎医科大学 |
教育 | 青木 淳哉 | 川崎医科大学 |
地域 | 下屋 浩一郎 | 川崎医科大学 |
平成22年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三好 智子 | 岡山大学病院 |
教育 | 小野 淳一 | 川崎医科大学 |
教育 | 岡本 威明 | 川崎医科大学 |
教育 | 矢作 綾野 | 川崎医科大学 |
教育 | 橋本 美香 | 川崎医療短期大学 |
平成21年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 脇本 敏裕 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 熊谷 直子 | 川崎医科大学 |
教育 | 三上 史哲 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 河井 まりこ | 岡山大学大学院 |
平成20年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 横山 光彦 | 川崎医科大学 |
教育 | 芝﨑 謙作 | 川崎医科大学 |
教育 | 田中 俊昭 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
教育 | 平田 あずみ | 岡山大学大学院 |
平成19年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
国際 | 片岡 則之 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 茅野 功 | 川崎医療福祉大学 |
教育 | 前田 恵 | 川崎医科大学 |
教育 | 永坂 岳司 | 岡山大学大学院 |
平成18年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 宮地 禎幸 | 川崎医科大学 |
教育 | 眞部 紀明 | 川崎医科大学 |
教育 | 平林 葉子 | 川崎医科大学大学院 |
教育 | 前島 伸一郎 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
平成17年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 渡辺 洋子 | 川崎医科大学 |
教育 | 寳迫 睦美 | 岡山大学大学院 |
教育 | 美藤 純弘 | 岡山大学大学院 |
教育 | 稲垣 幸代 | 岡山大学大学院 |
平成16年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 橋本 謙 | 川崎医科大学 |
国際 | 辻 修平 | 川崎医科大学 |
平成15年度
受賞部門 | 氏名 | 所属 |
教育 | 三浦 孝仁 | 岡山大学 |