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川崎医科大学附属病院 白髪 裕二郎
(令和7年度 受賞者)
この度は令和7年度公益社団法人川崎医学・医療福祉学振興会教育研究助成を賜り、誠にありがとうございました。椿原彰夫理事長をはじめとして、審査委員会の先生方、ご関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
CRRT(持続的腎代替療法)は、主に集中治療室で長時間施行される血液浄化療法ですが、血液回路内凝血による緊急回収が発生しやすく、多くの施設から回路内凝血トラブルが報告されています。緊急回収となることは、患者血液の喪失による貧血の助長、治療ダウンタイムの増加による治療効果の低下、装置の取り扱いに不慣れなスタッフが初期対応を行うことによる安全性の低下などが危惧されます。そのため、回路内凝血を抑制して緊急回収を防ぐことは大変重要です。そういった中で、静脈チャンバーは回路内凝血の好発部位であることが明らかとなっており、その原因として静脈チャンバー内の血液鬱滞が原因であると考えています。さらに、静脈チャンバーが鬱滞する原因として、血液流量や静脈チャンバー液面などの設定条件、および脱血不良や返血圧上昇などのトラブルによる影響を強く受けます。そこで、本研究では、各設定条件ならびに脱血不良や返血圧上昇を発生させた際の静脈チャンバーの鬱滞を定量的に評価することで、静脈チャンバーの血液鬱滞が起こりにくい条件設定を明らかにすることを目的として取り組みました。
今まではインクを用いて、目視にて静脈チャンバーの鬱滞を評価していました。そのため、評価が主観的評価であり、実験の正確性、再現性が不十分でした。そこで、研究助成金にてサーモグラフィーカメラを購入させていただいたことで、温度変化を数値で評価することで定量的評価を行うことが可能となりました。そのため、水系実験ではありますが、血液流量、脱血圧が静脈チャンバーの鬱滞時間に与える影響を評価できました。その結果として、血液流量の増加が静脈チャンバー鬱滞時間の減少に大きな影響を与えることが判明しました。しかしながら、脱血圧が負に増加すると静脈チャンバー鬱滞時間は増加するため、今後は血流量と脱血圧の与える影響の差についてもより検討を深めたいと考えます。さらには、臨床工学技士は人工呼吸器や補助循環装置、患者体温管理装置など患者体温に影響を与える医療機器を多く取り扱っているために、今回購入しましたサーモグラフィーカメラを活用することで、本研究のみならず様々な研究に役立てることを検討しています。
末筆ながら、研究機会を与えて下さいました公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会の皆様方に改めて厚く御礼申し上げますとともに、貴財団の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
[令和8年4月1日掲載]
平成24年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 国際 | 小田桐 早苗 | 川崎医療福祉大学 |
| 教育 | 原 裕一 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 長洲 一 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 大植 祥弘 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 李 順姫 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 溝手 雄 | 岡山大学大学院 |
| 教育 | 藤野 雅広 | 川崎医療福祉大学 |
平成23年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 西村 広健 | 川崎医科大学 |
| 国際 | 清蔭 恵美 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 山内 明 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 俵本 和仁 | 川崎医科大学 |
| 地域 | 正木 久男 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 青木 淳哉 | 川崎医科大学 |
| 地域 | 下屋 浩一郎 | 川崎医科大学 |
平成22年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 三好 智子 | 岡山大学病院 |
| 教育 | 小野 淳一 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 岡本 威明 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 矢作 綾野 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 橋本 美香 | 川崎医療短期大学 |
平成21年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 脇本 敏裕 | 川崎医療福祉大学 |
| 教育 | 熊谷 直子 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 三上 史哲 | 川崎医療福祉大学 |
| 教育 | 河井 まりこ | 岡山大学大学院 |
平成20年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 横山 光彦 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 芝﨑 謙作 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 田中 俊昭 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
| 教育 | 平田 あずみ | 岡山大学大学院 |
平成19年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 国際 | 片岡 則之 | 川崎医療福祉大学 |
| 教育 | 茅野 功 | 川崎医療福祉大学 |
| 教育 | 前田 恵 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 永坂 岳司 | 岡山大学大学院 |
平成18年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 宮地 禎幸 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 眞部 紀明 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 平林 葉子 | 川崎医科大学大学院 |
| 教育 | 前島 伸一郎 | 川崎医科大学附属川崎病院 |
平成17年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 渡辺 洋子 | 川崎医科大学 |
| 教育 | 寳迫 睦美 | 岡山大学大学院 |
| 教育 | 美藤 純弘 | 岡山大学大学院 |
| 教育 | 稲垣 幸代 | 岡山大学大学院 |
平成16年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 橋本 謙 | 川崎医科大学 |
| 国際 | 辻 修平 | 川崎医科大学 |
平成15年度
| 受賞部門 | 氏名 | 所属 |
| 教育 | 三浦 孝仁 | 岡山大学 |